栃木県には現在計25の市町がありますが、その中で最も県南に位置するのが野木町で、更に南へ行くと茨城県古河市へと入ります。
現在下都賀郡に属しているのは栃木県野木町と栃木県壬生町の二つのみとなっていますが、興味深いことに野木町と壬生町の間には小山市、栃木市、下野市という三つの市があるんです😊
これは、かつては小山市、下野市、栃木市の一部の地域も下都賀郡に含まれていたためで、野木町に最も接している小山市は、実は1954年には小山町と大谷村の合併で小山市になりました。
なので、今なお下都賀郡に属する野木町はとても貴重な存在で、しかもお隣の茨城県古河市とも深い繋がりがあるんです😊
そこでこちらのブログでは、そんな栃木県野木町とその周辺の観光情報について、イベントやお祭り情報も含めご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]感染症拡大防止などの理由により公開状況が変わる可能性もあります。是非、実際に足を運ばれる前にご確認ください。
また、施設側のご都合等により、営業時間・定休日・施設の営業形態などに変更が生じる可能性もございます。
ご不明な点、ご確認したい点がある場合は、直接施設の方へお問い合わせして頂き、ご確認頂きますようお願い致します。
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野木町の観光情報
野木神社
野木神社は、約1600年も前に創建された栃木県内でも大変歴史のある神社の一つで、15代応神天皇の皇太子・莵道稚郎子命の遺骸を奉じて祀られたのが神社の始まりと伝えられています。
延暦年中(782-806)には坂上田村麻呂が蝦夷征討にて北国の平定に成功し、帰る途中、祈願成就のお礼として新たな社殿を造営し、西800mの場所から現地へと遷座されたそうです😊
なお、坂上田村麻呂という方は、平安時代に国政を担う最高幹部の公卿を務めた方で、かの有名な京都の清水寺を建てた人物でもあります。
また、野木神社と言えばフクロウが住む神社として大変有名で、巣立ちの時期である5月になると、フクロウの親子の姿、そしてまだあどけなさの残るフクロウの雛も見られるそうです。
5/12 #野木神社 の #フクロウ のヒナ。🦉🐥🤗
— Daiちゃん (@daicyan26) May 12, 2019
巣立ちで落下して、銀杏の木に乗せてもらったヒナです。
可愛すぎる♪😳✨🥰
ここでは毎年フクロウが繁殖してますよ♪#野木ホフマン館 の近くです。
ぜひ!😊✨ pic.twitter.com/xJyswU5GJT
また、社殿のそばにあるイチョウの大木はとちぎ名木百選にも選ばれており、樹齢はなんと1200年と言われ、栃木県内にあるイチョウの中でこれ以上に古いものは他に見たことがありません。
歴史を感じられる素晴らしい神社ですので、皆さんも是非参拝してみてください。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下都賀郡野木町野木2404 |
電話番号 | 0280-55-0208 |
駐車場 | 有 |
アクセス | マップを開く |
公式Twitter | 公式Twitterを見る |
野木町煉瓦窯
野木町煉瓦窯は、今から約130年前に造られた煉瓦窯で、こちらで焼成された煉瓦は、東京駅駅舎の建設の際にも使われたそうです。
現在は国の重要文化財に指定されており、隣接する野木ホフマン館(野木町交流センター)と併せて野木町の観光スポットになっています。
↓煉瓦窯に隣接する野木ホフマン館↓
煉瓦窯は、煙突の高さは約34.7m、窯の直系は33m、外周は約100mもあり、かつて年間250万個~300万個もの煉瓦が造られていたそうです。
そんな煉瓦窯の駐車場には沢山のイチョウとメタセコイアの木があり、秋になるとそれらが鮮やかに紅葉を迎え、沢山の方が見に訪れます。
こちらを会場に、年間を通してマルシェなど色々なイベントも開催されますので、野木町を観光される際には是非ご覧になってみてくだい。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下都賀郡野木町野木3324-10 |
電話番号 | 0280-33-6667 |
駐車場 | 有 |
営業時間 | 公式サイトから ご確認ください |
定休日 | 公式サイトから ご確認ください |
料金 | 公式サイトから ご確認ください |
アクセス | マップを開く |
公式サイト | 公式サイトを見る |
こびとカフェ
こびとカフェさんは、国指定重要文化財の野木町煉瓦窯(旧下野煉化製造会社煉瓦窯)に隣接する野木ホフマン館内の人気カフェです😊
栃木県産小麦・ゆめかおりを100%使用した本格窯焼きピザの他、パスタ、サンドイッチ、カレー、グラタンなどのメニューもありました。
ピザの生地は栃木県産小麦のゆめかおりを使用しており、天然酵母でひと晩かけて発酵させ、オーダーをうけてから伸ばして焼き上げているという本格的なもので、大変美味しかったです😊
野木町煉瓦窯をご覧になる際には、是非こちらでゆっくりされてはいかがでしょうか。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下都賀郡野木町野木3324-10 野木ホフマン館 |
電話番号 | 0280-54-4555 |
営業時間 | 公式サイトから ご確認ください |
定休日 | 公式サイトから ご確認ください |
駐車場 | 有 |
アクセス | マップを開く |
公式サイト | 公式サイトを見る |
公式インスタグラム | 公式インスタグラムを見る |
公式フェイスブックページ | 公式フェイスブックページを見る |
熊野神社
熊野神社は、野木町野渡地区の鎮守として崇敬されてきた神社で、御祭神として伊弉諾尊を祭り、創建は約1300年前と伝わる古社です。
普段は無人で、静かでとても神聖な雰囲気のこちらの神社には、拝殿の手前に六体、本殿の手前に二体の合わせて計八体もの狛犬がいる他、1883年建立の鳥居など、見所が沢山あります。
↓熊野神社の参道と狛犬↓
↓一列目は逆立ちしている珍しい狛犬です😊↓
↓二列目の狛犬は子獅子が可愛いです😊↓
また、熊野神社の4月の例祭の際に魔除けや豊作を祈り奉納されるささら獅子舞は、今から約500年前の古河公方足利成氏の時代から続く野渡の伝統的な行事として今も受け継がれています。
そして、熊野神社の境内の壁面はレンガによって造られており、こちらは先ほどご紹介させて頂いた野木町煉瓦窯で焼成されたものだそうで、1926年に積み上げられた貴重なものです。
そして、かつてこちらの道はそのレンガを馬車で古河駅まで運ぶ道として使用されていたそうで、通称レンガ道と呼ばれています😊
野木町煉瓦窯の近くにありますので、観光の際には是非ご覧になってみてください。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下都賀郡野木町野渡 |
駐車場 | 有 |
アクセス | マップを開く |
ひまわり畑(7月下旬)
野木町のひまわり畑、及びひまわりフェスティバルは、広大な敷地に計20万本ものひまわりが咲く、野木町屈指の人気イベントです。
ひまわりの開花に合わせて開催されるひまわりフェスティバルでは、沢山の露店も立ち並ぶ他、特設ステージを使ったイベントも行われ、期間中には多くの人が訪れて会場が賑わいます。
新型感染症感染拡大防止の理由から2020年、2021年は連続でひまわりフェスティバルは中止となってしまいましたが、それでも綺麗なひまわは見事に咲いていて、とても綺麗でした😊
また、2019年のひまわりフェスティバルでは、合計8種類ものひまわりを見られました。
↓ゴッホ↓
↓ハイブリッドサンフラワー↓
↓はるかのひまわり↓
↓フロリスタン↓
↓サンリッチオレンジ↓
↓かがやき↓
↓サニーキッズ↓
↓キッズスマイル↓
栃木県内には、夏になると他にもひまわり畑を見られる場所がいくつかありますが、こんなに沢山の品種を見られたのは野木町だけでした😊
感染症の影響を受けイベントが中止となった2020年、2021年は主にハイブリッドサンフラワーのみとなっていましたが、また感染症がおさまれば色々な品種が見られるのかなと思います。
ちなみにこの野木町のひまわりが咲く頃は本当に気温が高いので、熱中症や水分補給には十分気を付けたうえでご覧になってみてください。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下都賀郡野木町大字野木地内 |
駐車場 | 現地にてご確認ください |
アクセス | マップを開く |
コスモス畑(10月中旬)
野木町のコスモス畑は、2019年に初めて筆者も見に行かせて頂いたイベントで、2020年、2021年は、その2019年とはまた別の場所で開催され、多くの方がコスモスを見に訪れていました。
本来は2019年に初めて模擬店も出店する形式での開催が予定されていたのですが、台風の影響で中止となり、その後は感染症の影響などもあってか、イベント形式では開催されていません。
ただ、すっきりとした青空の下で鮮やかに咲くコスモスは大変綺麗でしたので、もしコスモスの見頃の時期に野木町へ訪れる機会があれば、是非多くの方にご覧になってほしいです😊
こちらコスモス畑の場所はまた変わる可能性もありますが、2020年・2021年は以下の場所で開催されました。もしかしたらまた変わるかもしれませんので、予めご了承ください。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 野木町大字野木地内 |
アクセス | マップを開く |
若の原農村公園
若の原農村公園は、栃木県の野木町の線路沿いにある小さな公園ですが、こちらでは毎年地域の方が育ててくださっている芝桜が綺麗に咲き、色鮮やかな芝桜畑を見ることが出来ます。
もともとこの野木町を含む思川の東側一帯は若の原と言われていたそうで、若の原農村公園のある若林という地域はその名残なんだそうです。
今では考えられませんが、若の原はかつては日光の方まで繋がっていたため、今もそちらに生息する鹿や猪がこの辺りにも現れたそうですよ😊
毎年4月中旬~下旬にかけて咲きますので、気になる方は是非足を運んでみてください。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下都賀郡野木町若林771 |
駐車場 | 有 |
アクセス | マップを開く |
野木町周辺の観光情報
小山市の間々田八幡宮
栃木県野木町は、小山市、栃木市、茨城県古河市などに隣接しておりますので、そういった周辺の地域にある観光地も併せて観光すると、より観光の幅が広がるのではないかと思います。
特に、小山市へは国道四号線(日光街道)を北へ進むとすぐに入りますので、野木町と併せて他の地域を観光したい方には、小山市の観光地を併せて観光して頂くのがおすすめです😊
野木町を通る国道四号線は、かつて江戸から日光へと続く街道として沢山の有名な武将らも通った日光街道で、この日光街道沿いには歴史ある場所、神社、お寺などが沢山あります。
前述の野木神社もまた日光街道沿いにある神社の一つですが、その日光街道を通り小山市に入ると、かつて平将門を討ち取った藤原秀郷が戦勝祈願を行った間々田八幡宮があります。
↓間々田八幡宮↓
1189年には、奥州藤原氏との合戦に臨んだ源頼朝もまたこの間々田八幡宮に参拝をされ、その際に境内に松を植えられたそうです😊
春には桜の名所として親しまれている他、2019年に国の重要無形民俗文化財に指定された間々田のジャガマイタの会場でもあります。
間々田八幡宮の見所の一つが、神社をお守りしているユニークな狛犬で、とても可愛らしく優しい表情で、参拝者のことを迎えてくれます。
↓間々田八幡宮の狛犬↓
最近では、花手水であったり、和傘のライトアップを行ったりと、色々なイベントも行っていますので、小山市観光の際には是非公式サイトや公式Twitterも参考に足を運んでみてください。
また、同じく小山市の間々田地区には、大正11年より受け継がれ、県の無形文化財にも指定されている伝統工芸品の間々田紐の工房もあります。
↓間々田紐の工房↓
創業以来変わらぬ手作業で作り上げる組紐は大変質が良く、自然由来の草木染めならではの落ち着いた色合いが魅力的な間々田紐は
東京や京都でも高い評価を得ており、宮内庁献上品にもなっている他、ローマ教皇への献上品としての依頼を受けたこともあるそうです😊
工房内には大変美しい作品が沢山並んでいましたので、是非ご覧になってみてください。
そして、こちらから更に小山市へと入っていくと、かつて延喜式神名帳にも記載された栃木県の延喜式内社の一つ、安房神社もあります。
↓安房神社↓
第10代崇神天皇の御代の創建と伝わる、栃木県内でもかなり歴史の古い神社の一つで、これが事実なら約2000年もの歴史があることになります。(崇神天皇の誕生と崩御の年は諸説あり)
社殿の周りの自然は長年に渡り良好な状態で保存されており、約50本のモミの木から成る群落は小山市の天然記念物にも登録されています😊
国道沿いにあるとは思えないくらい社殿の周りは静かですので、もし安房神社のお近くを通られます際には、是非参拝してみてください。
ちなみに、間々田八幡宮や間々田紐、そして安房神社のある地域は野木町からも大変近いので、特にこちらでご紹介をさせて頂いておりますが
野木町や小山市のそばの佐野市や栃木市を見て頂ければ分かる通り、野木町と小山市は二つ合わせてもそんなに広大な面積にはなりません。
↓小山市と野木町↓
ですので、そもそも野木町を観光される際には、小山市と合わせてご観光して頂くと、より充実した一日を過ごせるのではないかと思います。
小山市の観光情報についてはこちらの記事でも詳しくご紹介させて頂いておりますので、是非そちらも参考に色々な場所を巡ってみてください😊
野木町のイベント・お祭り情報
既にご紹介させて頂いているものも含め、野木町で開催される人気のイベントやお祭りの情報についてご紹介させて頂きます。
野木町でイベント・お祭りと言ったらやっぱり人気なのが7月末に開催されるひまわりフェスティバルで、イベント二日目の夜には、ひまわり畑上空を彩る花火も打ち上げられて賑わいます。
野木町ひまわりフェスティバル#花火 #ひまわり #野木町 pic.twitter.com/7t1zeVF8yM
— Ken-Z (@colovin86) July 29, 2018
ひまわりと花火を一緒に見られる場所は他になかなかないと思いますので、気になる方は是非見に行かれてはいかがでしょうか😊
そして、野木町の大きなイベントとして、毎年12月3日に開催される野木神社の伝統的なお祭りの提灯もみも広く知られています。
栃木県野木町 野木神社 提灯もみ
— 駅弁の人 (@ekibennohito) December 3, 2017
神楽もあり、時は進み、夜7時の提灯もみ開始を待ちます
そして…#野木町 #野木神社 pic.twitter.com/s3jH5WR2NT
提灯もみでは、地元の子供や若者が、竹ざおの先につけた火のついた提灯を、掛け声を掛けあいながらぶつけあう様子が見られ、毎年多くの方が見に訪れる大きなお祭りです😊
なお提灯もみは、七郷まわりとも呼ばれており、これは、野木神社の神領である旧寒川郡の迫間田、寒川、中里、鏡、小袋・井岡、網戸、下河原田の計七郷を以前は巡り歩いていたためで
なんと建仁年間(1201~1204)から続いているそうですが、今ではその規模も小さくなり、野木神社周辺と、熊野神社がある野渡地区に限られて開催されているそうです。
ちなみにこちらの記事の冒頭で、栃木県野木町は茨城県古河市深い繋がりがあるとお話しさせて頂きましたが、実は今お話しした提灯もみは、古河市でも開催されているのだそうです。
#いばキラフォト
— けぇぷぅ。art_relax (@keikosnow) January 24, 2018
地元の茨城県古河市の
『 提灯もみ祭り 』
毎年12月にやる関東の奇祭と呼ばれるお祭り。
20mの長い竹竿をぶつけ合い、提灯を消したほうが勝ち💡
バチンバチン❗とぶつかる音は迫力があり、竹竿を支えてる人々が力を合わせている様、飛び交う掛け声、ザ・お祭りという感じです🙌🎵 pic.twitter.com/CVS3pASzUz
これは何故かというと、実は栃木県野木町はもともとは古河藩に属していた地域だったのですが、1871年の廃藩置県の際に、野木町へと移管され、野木町は栃木県の一部となったのです。
すると、古河市の人々も独自に提灯もみを行うようになり、それが独自の発展を遂げて、現在に至るまで受け継がれてきたのです。
この他、野木町では野木町煉瓦窯を会場としたイベント・お祭りなども度々開催されており、詳細・日程などはこちらのページでご紹介させて頂いておりますので、是非ご参照ください。
その他、野木町観光協会さんのお知らせ一覧・イベント情報一覧・イベントカレンダーのページも大変参考になります😊
最後に
こちらのブログでは、栃木県野木町とその周辺の観光情報や、イベント・お祭り情報について併せてご紹介させて頂きました。
私は栃木県小山市在住ですので、お隣の野木町へはよく行くのですが、野木町がもともとは古河藩の一部であったことはつい最近知りました😊
茨城県古河市にも人気の飲食店などが色々とありますので、野木町や小山市と併せて古河市も一緒に観光するコースも面白そうですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。