栃木県矢板市
『木幡神社(きばたじんじゃ)』
第50代桓武天皇の御代に創建された神社であり、室町時代に建てられた楼門と本殿は国の重要文化財に指定されています。
木幡神社は、かつてこの周辺を治めていた塩谷氏の氏神でもあり、およそ400年間にわたり塩谷氏によって厚く崇敬されました😊
こちらのブログでは、木幡神社の御朱印やどんど焼きなどについてもご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県矢板市木幡1194-1 |
電話番号 | 0287-43-0272 |
駐車場 | 二の鳥居手前に駐車場があります |
アクセス | マップを開く |
口コミ | 栃ナビを見る |
↓写真の奥が駐車場↓
(鳥居と道を挟んで反対側)
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木幡神社の歴史
木幡神社拝殿
矢板市の木幡神社が創建されたのは、今からおよそ1200年前のこと。
平安時代初頭の795年、征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷征伐にて見事勝利をおさめたことから
日頃から崇敬していた山城国許波多神社から分霊として天忍穂耳命を勧請したのが、矢板市の木幡神社の始まりとされています😊
山城国許波多神社は京都府宇治市にあり、坂上田村麻呂が戦勝を祈願した場所であることから、勝運を授かる神社として信仰されています。
木幡神社の創建後は、前述の通り塩谷氏によって崇敬されますが、塩谷氏の滅亡により社領を没収され、一時衰退してしまいます。
しかし、江戸時代に入り日光二荒山神社の祭神が合祀され、徳川家三代家光の代の1648年には御朱印地200石が寄進されました。
どんど焼きと太々神楽
木幡神社では、毎年1月14日が厄除け大祭の日となっており、境内ではどんど焼きが行われ、太々神楽が奉納されます。
どんど焼きとは、すなわちお焚き上げのことで、お札、お守り、だるま、そして正月飾りなどを燃やし供養する催しです😊
今日は、木幡神社の「どんど焼き」に行ってきたナリ♪ 暖かい火のぬくもりがとっても心地良かったナリよ♪ 火であぶったまゆ玉も食べたナリ!この後、20時まで。また、塩釜神社でもこの後19時まで!ぜひ行ってみてほしいナリ byともなりくん pic.twitter.com/xyG5deGKcM
— 矢板市役所 (@YAITA_CITY) January 14, 2014
木幡神社のお焚き上げはこの地域ではかなり大きなイベントで、正月ということもあり、屋台もでて、境内は参拝客で賑わいます。
太々神楽は1756年から始まったという記録があり、1月14日の厄除け大祭の他、4月の第2日曜日に行われる春季例大祭でも奉納されます。
かつて日光より伝わった、日本神話を伝統の音楽と舞にのせて表現するもので、こちらは矢板市の民俗・無形文化財に指定されています。
御朱印
木幡神社社務所
矢板市木幡神社の御朱印です。
栃木県矢板市の木幡神社です。
— たけちゃん (@TakeUshiku) November 1, 2020
1日は人がいると聞き訪問しました。社務所で会議?をしている中御朱印を頂きました。
立派な神門がありました。 pic.twitter.com/V21SMRkFhh
木幡神社は普段は無人ですが、毎月一日の午前10時前後に御祭があり、そのタイミングであれば御朱印をいただけるようです😊
境内紹介
木幡神社の境内の様子をご紹介します。
まず、駐車場に車を停めると、道を挟んで反対側に、木幡神社の二の鳥居があります。
↓木幡神社二の鳥居↓
二の鳥居をくぐった先に生えていた木が、とても立派で綺麗だったので、おもわず下から写真をとってしまいました😊
このそばから続く階段を上ると、その先に木幡神社の楼門があります。
前述の通り、ここ木幡神社の楼門と本殿は、国指定の重要文化財となっています😊
↓木幡神社楼門↓
(国指定重要文化財)
下から見上げた楼門は大変美しく、室町時代の中期につくられたものとされています。
現在の楼門は屋根が銅板葺きになっていますが、以前は木羽葺きであったそうで、更にそれより前は茅葺きであったそうです。
茂木町の能持院の山門や益子町の西明寺の楼門もそうですが、室町時代につくられた門は茅葺屋根のものが多いようですね😊
そしてこちらの楼門をくぐると、右手には市指定文化財の鉄灯籠があります。
↓鉄灯籠↓
(市指定文化財)
この鉄灯籠は、徳川家康が東照宮に葬られた1617年の4月17日に、土佐藩主・松平土佐守忠義が日光東照宮に寄進した一対のうちの一つ。
日光東照宮といえば、徳川家康の墓所であり、かつては日光二荒山神社、日光山輪王寺とともに日光山としてひとつに包括された一大霊場であったことでも知られていますが
ここ木幡神社は、日光二荒山神社の祭神が合祀されていたり、日光山輪王寺の支配下のもと、木幡社日光大明神と称して神仏混合となった背景などがあることから
日光東照宮とも深いつながりがあったことは明確で、地震などによってこの灯籠に破損が生じた際に移されたものと考えられています。
一対のうちのもう一つは、日光東照宮の陽明門手前にありますので、日光東照宮へ行かれる機会があれば是非ご覧になってみてください😊
そして、再度楼門の場所から正面を向くと、木幡神社の拝殿があります。
↓木幡神社拝殿↓
現在の木幡神社拝殿は江戸時代に再建されたもので、市指定文化財の和算扁額や、安政年間の絵馬などを見ることが出来ます。
そして、拝殿の後ろにある流造の本殿は、前述した楼門と同じく室町時代につくられたもので、国指定の重要文化財となっています。
↓木幡神社本殿(右)↓
ここまで国指定の文化財と何度か書いてありますが、矢板市内で、建造物として国指定重要文化財となっているものは3つしかありません。
そしてここ木幡神社さんは、そのうちの2つ(楼門・本殿)がある場所で、矢板市に来たらこれを見ずして帰るわけには行きません😊
ちなみにもう1つの国指定重要文化財の建造物は、荒井家の方が所有されている古民家で、そちらは築350年といわれています。
↓荒井家住宅↓
荒井家住宅は、かつてこの地で村長を務めた方が住んでいた家だそうで、今もそのそばで荒井家の方が暮らしています。
最後に
以上、木幡神社についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
こちらの木幡神社には、県指定文化財の木造馬頭観音坐像があったり、市指定文化財の陶製狛犬があったりと、歴史的に重要なものが数多く残る大変素晴らしいい場所です。
本殿扉裏側についている蝉錠という錠は、室町時代に流行したもので、栃木県内で現存のものが確認されたここ木幡神社のみだそうです。
気になる方は、是非足を運んでみてください😊
最後まで読んで頂きありがとうございました。