日光東照宮|実は未完成|陽明門の逆さ柱・隠された謎や秘密を紹介

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栃木県日光市

日光東照宮

日光東照宮は、日光二荒山神社・日光山輪王寺と併せてユネスコ世界遺産に認定されている、奥日光を代表する観光スポットです。

境内には、国宝8棟・重要文化財34棟を含む計55棟もの建造物が建てられており、その豪華絢爛な様子はまさに圧巻の一言😊

また、樹齢400年を超える杉の大木がいくつも生えており、厳かな雰囲気に包まれています。

こちらのブログではそんな日光東照宮の歴史や、実は未完成といわれる理由、そしてその他気になる謎や秘密についてご紹介させて頂きます。

【基本情報】
住所栃木県日光市山内2301
電話番号0288-54-0560
営業時間
拝観料
公式サイトから
ご確認ください
駐車場有(有料)
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目次

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日光東照宮の歴史

日光東照宮は、戦乱の世を治め、260年以上にわたる江戸幕府を開いた戦国時代の武将・徳川家康を神として祀るために創建された神社です。

徳川家康公と言えば、織田信長や、豊臣秀吉とともに、天下統一の為に尽力した三英傑に数えられる歴史上重要な人物の一人。

幼少期には織田家や今川家の人質となり、過酷でつらい経験をしますが

豊臣秀吉が亡くなった後、対抗勢力であった石田三成の軍を関ヶ原の戦いで撃破したことで、ついに天下統一を果たします。

↓駿府城 徳川家康像↓

それから約16年後の1616年、徳川家康は御年75歳でこの世を去りますが

遺言として、亡くなって一周忌が過ぎた後に造るよう命じていたのが、のちに日光東照宮と呼ばれることとなる東照社でした。

ちなみに当時の遺言では、家康が関東の守り神となるため、日光の地に小さな堂を建てるようにと命じていたそうですが

遺言通り二代将軍秀忠が造った東照社は、三代将軍家光によって大規模な改築が施され、現在のような豪華絢爛な姿となりました。

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日光東照宮の三彫刻

日光東照宮には、三彫刻と呼ばれる3つの代表的な彫刻があります。

それが三猿眠り猫想像の像の3つです。

↓三猿↓

日光東照宮の三彫刻の1つ 三猿

見ざる聞かざる言わざるの言葉とともに有名なこちらの三猿は

物心のつく幼少期には、悪いことを見たり、聞いたり、言ったりせず

良いものだけを受け入れ、素直な心のまま成長しなさいという教えが暗示されています。

↓眠り猫(国宝)↓

日光東照宮の三彫刻の1つ 眠り猫

この眠り猫は、ただ眠っているだけではなく、その姿は踏ん張っているように見えることから

徳川家康を護るために寝ているものと見せかけて、実はいつでも飛びかかれるようにしているといわれています。

また、裏には雀の彫刻があり、裏で雀が舞っていても、猫も眠ってしまうほどの平和を暗示しているとも言われています😊

↓想像の像↓

日光東照宮の三彫刻の1つ 想像の像

上神庫(重要文化財)の側面に施された彫刻・想像の象は、陽明門の彫刻のデザインも出がけた絵師・のうたんゆうの作品です。

実はこの彫刻を手掛けていた当時、探幽は本物の象を直接見たことが無かったといわれており

彫刻の象は毛がフサフサと生えているなど不思議な姿をしていることから、探幽が想像で描いたものではないかといわれています。

これが想像の象と呼ばれる所以です😊

未完成の陽明門

日光東照宮の境内に建てられている数ある建造物の中で、最も豪華絢爛で迫力があるのが、本殿の手前にあるようめいもんです。

この陽明門には計500以上にも及ぶ彫刻が施されており、いつまで見ても見飽きないことから、日暮の門とも言われています。

未完成といわれる日光東照宮の陽明門
陽明門

この見事な装飾は、江戸城の天守閣の制作も手掛けたとされる棟梁の甲良豊後守宗廣と絵師の狩野探幽によって施されました。

彫刻が見事な陽明門(別名日暮の門)

この陽明門はただ豪華なだけではなく、実はその設計には重要な意味が込められており

まっすぐ南下すると江戸城へと至り、陽明門とその手前の鳥居を中心として結んだ上空には北極星が来るよう設計してつくられています。

更には、主要な建物を結ぶと北斗七星の形になるようデザインされており、陰陽道の強い影響を受けて設計されています。

これは、死後もなお関東を見守る守護神になるという遺言を残した家康公の意志を、建築を通じて表現したものなのだそうです😊

そのため、陽明門前の鳥居下の石畳あたりが、ここ日光東照宮における一番のパワースポットであると言われています。

そしてこの陽明門、これだけ見事であるにも関わらず実は未だ未完成とも言われています。

数々の謎や秘密が隠された日光東照宮の陽明門

その理由が陽明門を支える柱にあり、門は計12本の柱によって支えられているのですが

そのうちの1本は逆さに取り付けられており、柱に施されたグリ紋も逆さになっています。

これは、完成したものはそこから崩壊が始まるという考え方から、わざと1本を不完全な逆さ柱にすることで、永遠に未完成であることを表現しているものと伝えられています。

このように、東照宮には1つ1つの建物に意味があり、多くの謎や秘密が隠されています。

本社拝殿・石の間・本殿を仕切る16本の柱の中からも、2本の逆さ柱が見つかっています。

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四方唐破風造の唐門

陽明門をくぐると、その先には国宝に指定されている唐門があります。

↓唐門↓

日光東照宮の国宝の1つ 唐門

先ほどの陽明門に比べると一回り小さいものの、実は陽明門以上に細かい装飾が施されており、御本社を守る重要な正門です。

かつて江戸時代においては、大名やそれに準ずる身分の高い人間しか、この門をくぐることを許されなかったそうです。

国内で6番目に高い五重塔

日光東照宮の鳥居をくぐり、左手には進むと、高さ約36mの五重塔があります。

これは国内の五重塔の中では6番目の高さで、関東にあるものの中で最も高いものです。

↓五重塔↓

日光東照宮の五重塔

日光東照宮にある五重塔は、もともとは1650年に初代若狭小浜藩主である酒井忠勝によって寄進されたものであったものの

その後一度落雷により焼失してしまったため、1818年に十代目狭小浜藩主である酒井忠進により新たに再建されました。

この五重塔の中心には心柱と呼ばれる太い柱が一本通っているのですが

なんとその柱は、屋根にぶら下がるように取り付けられているため、床から10cm程度浮いているというから驚きです。

この理由については諸説ありますが、五重塔の屋根は実は建物に被せているだけであるため、それを安定させるために懸垂式にしているのではないかと考えられています😊

この五重塔の他にも、東照宮境内には沢山の重要な建造物がありますので、足を運ばれた際には是非じっくりと観察してみてください。

日光東照宮奥社

国宝・眠り猫の下をくぐると、日光東照宮の奥社へと続いていく参道があります。

こちらも東照宮へ行くなら忘れずに見ておきたい場所で、徳川家康公のお墓があり、日光東照宮において最も神聖な場所とされています。

かつては、歴代の徳川将軍しか足を踏み入れることが出来ませんでした。

日光東照宮の奥社へとい続く参道

この階段を進んでいくと、重要文化財の1つである奥社拝殿があります。

↓奥社拝殿↓

日光東照宮の奥社拝殿

こちらの奥社拝殿は、神となった家康公に祈りをささげるための場所です。

この奥社拝殿の後ろに家康公の墓所があり、その上には宝塔が建てられています。

↓家康公が眠る御墓所↓

徳川家康公が眠る日光東照宮の御墓所

この宝塔の下に家康公の遺骨があるといわれていますが、誰も掘り起こしたことがないため、実はその真偽は定かではありません。

これは度々話題となりますが、もともと家康公の遺体は静岡市駿河区の久能山山頂に鎮座する久能山東照宮にあったものの

日光東照宮の建設で御霊を久能山から日光に移した際に、遺体も一緒に移したか否かがいまだに不明のままとなっているのだそうです。

日光東照宮の謎

日光東照宮の参道

ここまでの説明の中でも、日光東照宮のや秘密についてくつか触れてみましたが、改めて振り返ってみましょう。

まずは陽明門と拝殿・石の間・本殿という本社に観られる逆さ柱ですが、これはもともと知らないと気が付くことが出来ませんよね。

完璧なものには魔物が取り付いてしまい、崩壊へと転ずるという考え方から、魔除けの意味で逆さ柱になっているそうです。

日光東照宮は約400年もの歴史を持ちますが、実は本社の逆さ柱が公に知られるようになったのは、1987年とつい最近のことなのです。

また、五重塔はその五つの屋根のうち、実は一番上の屋根だけが、下から見上げた時に屋根の模様、すなわち垂木の配置が異なります。

これもまた、逆さ柱と同じで一か所だけ異なるものを取り入れることで、未完成を表現しているのではないかと言われています。

そして、徳川家康の御遺体が本当にこの日光東照宮にあるのかというのも最大の謎ですが

そもそもなぜ亡くなってから一年後に、日光に小堂を建てるよう命じたのでしょうか。

これについても本当の理由は分かっていませんが、前述のように、江戸から見て日光東照宮のある位置は北極星の方向に位置しています。

また、久能山と富士山(不死)を結んでみると、日光東照宮はその直線状に位置していることもわかっているそうです。

このことから、徳川家康は永久に死なず、守護神として生き続けることを暗示しているのではないかとも言われています。

とても不思議がいっぱいの日光東照宮。

改めて気になった方は、日光へお越しの際には是非足を運んでみてください😊

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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