
栃木県芳賀郡益子町
『日下田藍染工房』
日下田藍染工房は、江戸寛政時代から200年以上にわたって続いている藍染屋で
かやぶき屋根が見事な住居兼作業場は、同じく寛政年間に建てられたもので、栃木県の有形文化財に指定されています😊
工房は益子焼のお店が立ち並ぶ城内坂にあり、無料で見学することが出来る他、藍染めの木綿を使った素敵なお土産品も販売されています。
こちらのブログでは、工房の歴史や、体験、見学、通販情報についてご紹介させて頂きます。
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施設側のご都合等により、営業時間・定休日・施設の営業形態などに変更が生じる可能性もございます。
ご不明な点、ご確認したい点がある場合は、直接施設の方へお問い合わせして頂き、ご確認頂きますようお願い致します。
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【基本情報】
住所 | 栃木県芳賀郡益子町城内坂1 |
電話番号 | 0285-72-3162 |
営業時間 | 参考サイトから ご確認ください |
定休日 | 参考サイトから ご確認ください |
駐車場 | 2台 その他近くに町営無料駐車場があります。 |
アクセス | マップを開く |
参考サイト | 参考サイトを見る |
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場所は城内坂の入り口

城内坂の様子
こちらでご紹介する日下田藍染工房は、益子焼のお店が約30店舗ほど立ち並ぶ益子町のメイン通り、城内坂の入り口にあります。
城内坂は、カフェや食事処もあり、歩いているだけで楽しくなる緩やかな坂道です。
日下田藍染工房をご覧になった後は、是非城内坂をお散歩してみてください😊
↓城内坂入り口にある陶器ギャラリー『陶庫』↓

↓益子焼・ガラス・木工など↓
様々な素材の作品がある『もえぎ』

↓益子焼や焼物雑貨などを販売する『G+〇〇』↓

また、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonでもお取り扱いがあります。
日下田藍染工房の歴史

日下田藍染工房は1789年創業の藍染屋で、現在この工房を守るご主人で九代目となります。
なお、父である八代目は、人間国宝・濱田庄司氏の提唱する民藝運動に共鳴し、ともに民藝作品の創出にも取り組んでいたそうです。
この日下田藍染工房の創業には日本の木綿栽培が深く関わっており、当時の日本では木綿栽培が非常に盛んで、それに伴い木綿を染めるための藍染屋が日本各地に誕生しました。
↓工房内の様子↓

特に、益子町に隣接する真岡市で作られた真岡木綿は極めて評価が高く、かつて江戸の木綿問屋の仕入れ高の8割が真岡木綿であったという当時の記録も残っています。
また、かつては日下田藍染工房以外にも益子町にはいくつかの藍染屋があったそうですが、合成染料や化学染料の普及に伴い徐々に数が減り、日下田藍染工房を残すのみとなりました。
日下田藍染工房は、創業当時のまま工房が残っている大変貴重な場所であり、自然由来の染料を使用する日本の伝統的な藍染めと、草木染めの手法を守り続けています。
工房内の見学は無料
日下田藍染工房の中は無料で見学できます。
日下田藍染工房内に入ってみると、左手にある藍染め甕場が真っ先に目に入ります。
↓藍染め甕場↓

こちらの甕場は、土間に容積180Lの常滑焼の藍甕を72個規則的に埋め、さらに周囲を三和土と呼ばれる技法で固めて出来たもので
そのうち4個の藍甕をひとつの単位とし、その中央には火床と称する穴を設けられています。
その穴の中で、藍の発酵建、すなわち藍染めの染液をつくることに必要な温度を保つために半年間オガクズやモミガラを燃やしているそうです。
↓日下田藍染工房で染め上げた作品↓

工房には、実際にこちらで染め上げた作品が展示されており、本当に色合いが綺麗でした😊
お土産品も販売
日下田藍染工房に入って右手には、こちらの工房で染め上げた木綿を使って作られたお土産品が販売されていました。

ちなみに、先ほど真岡市の真岡木綿についてもご紹介をさせて頂きましたが
真岡市には現在、かつての伝統的な技法そのままに、真岡木綿を綿から手作業で作っている真岡木綿会館があります。
↓真岡木綿会館↓

こちらでも、真岡木綿を使用した素敵なお土産が多数販売されていますので、気になる方は是非そちらの方へも足を運んでみてください😊
通販・体験情報
[aside type=”boader”]ご不明な点、ご確認したい点がある場合は、直接工房の方へお問い合わせして頂き、ご確認頂きますようお願い致します。[/aside]
日下田藍染工房の通販・体験に関する情報についてもご紹介します。
まず通販に関する情報になりますが、日下田藍染工房は通販サイトでの販売を行っていましたが、現在は既に取り扱いを終了しているようです。
ただ、通販サイト自体は残っており、参考のためしばらくそのまま見られるそうなので、気になる方は是非ご覧になってみてください。
また、体験に関する情報としては、かつては日下田藍染工房における体験も組み込まれた日帰りバスツアーなどがありましたが、こちらも現在新規の募集は受け付けていないようです。
間々田紐とのつながり
間々田紐とは、栃木県小山市間々田で約100年にわたって受け継がれ、栃木県無形文化財にも指定されている組紐のブランドです。
↓間々田紐の作品↓

創業以来、変わらぬ手作業で作り上げる組紐は大変質が良く、自然由来の染料を用いた草木染めの落ち着いた色合いが魅力的な間々田紐は
東京や京都でも高い評価を得ており、宮内庁献上品にもなっている他、ローマ教皇への献上品としての依頼を受けたこともあるそうです。
そして実は、この間々田紐は日下田藍染工房にて染めあげた絹糸を使用して作られており、その作品は民藝運動の父と称される柳宗悦氏からも高い評価を得たそうです😊
間々田紐については別の記事でご紹介していますので、是非ご覧になってみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。