大谷資料館|美術館・蔵・擁壁にも使われる大谷石の博物館

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栃木県宇都宮市

『大谷資料館』

宇都宮市北部に位置する大谷資料館は、今から約1500万年前の地質から採掘することが出来るりゅうもんがんしつかくれきぎょうかいがん
の採掘場跡で

大谷地方で採掘されるこの石は大谷石と呼ばれ、柔らかく加工がしやすいことから、外壁、土蔵、塀の材料などに利用されてきました。

洞窟内は神秘的な空気に包まれ、ライトアップされた大谷石の壁はとても綺麗で、県外からも沢山の方が訪れる人気の観光スポットです。

こちらのブログでは、そんな大谷資料館の歴史や見どころをご紹介させて頂きます。

【基本情報】
住所栃木県宇都宮市大谷町909
電話番号028-652-1232
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目次

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大谷石の歴史

ライトアップされた大谷石の壁

大谷石は、火山の噴火によって噴出した火山灰や砂礫が海の底に沈殿し、それが長い時間をかけて凝固して出来た石です。

この大谷石を採掘することが出来る地層は、今から約1500万年前のものと考えられており、これはヒトの祖先が登場するとされる約600万年前よりもはるかに昔のことです。

また、大谷石の埋蔵量は約10億トンとも言われ、古くは約1400年前の古墳時代から石室の材料として利用されていたそうです😊

代表的なものだと、栃木県内の壬生町にある車塚古墳の石棺が、まさにこの大谷石を用いて作られていたことがわかっています。

大谷石が石棺として使われた栃木県壬生町の車塚古墳
車塚古墳

車塚古墳では、石棺が入っていた玄室を近くから見ることが出来、こちらもその質感から大谷石で作られていることがわかります。

大谷石の石棺が納められていた車塚古墳の玄室

江戸時代に入ると採掘は更に本格化し、最盛期にはなんと年間98万トンもの大谷石を出荷。

大谷石の採掘は、日本屈指の採石産業として発展していきました。

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美術館や蔵の材料にも使用

大谷石が使われたお土産品(スタンドライトやキャンドル立て)
大谷石を使ったお土産

大谷石は軽くて柔らかいことから加工しやすく、耐湿性・耐火性・蓄熱性にも優れていることから、幅広い用途で用いられます。

住居の外壁をはじめ、斜面の土の崩壊を防ぐための擁壁、蔵の建築にも用いられ

宇都宮市内には今も大谷石を使用して造られた蔵が数多く残されており、大谷石の蔵は宇都宮の風景にとって欠かせないものとなっています。

ほっと落ち着く、和を感じさせてくれる大谷石の蔵は若い人にも人気があり

宇都宮市内にはその大谷石の蔵をリノベーションしたお店も沢山あります😊

また、優しい色合いで温かみのある空間を演出することから美術館の建築材料にも用いられ

宇都宮市美術館、神奈川県立近代美術館とする美術館の建築材料にも使用された他

最近では、国立新美術館で行われた高級宝飾ブランド・カルティエのコレクションを展示する宝飾台にもこの大谷石が使用されました😊

大谷石の博物館・大谷資料館

栃木県宇都宮市の大谷資料館入口

大谷資料館は、そんな大谷石の採掘の歴史を学ぶことが出来、採掘の結果生まれた巨大な地下空間を見学できる大谷石の博物館です。

大谷資料館の建物に入ると、右側に地下洞窟・採掘場跡へと続く階段があります。

大谷石の地下洞窟・採掘場跡へと続く坑内入口
大谷資料館の地下洞窟へと続く階段

この入り口から階段を下っていくと、野球場がすっぽり1つ入るほどの広さの洞窟があります。

大谷資料館内部(野球場が1つ入るほどの広さ)

大谷石の採掘がされた壁の断面などを間近で観察することが出来、綺麗にライトアップされた壁はとても神秘的です😊

ライトアップされた大谷石が見どころ
ライトアップされた大谷資料館

大谷資料館は、映画、ドラマ、PVの撮影地としても人気のスポットで、るろうに剣心翔んで埼玉などの撮影もここで行われました。

洞窟内を進んでいくと、大谷資料館で撮影された作品の写真が多数飾られています。

るろうに剣心や翔んで埼玉など大谷資料館で撮影された作品の写真

また、普段は非公開の教会エリアでは、結婚式を挙げることもできるそうです。

なお、大谷資料館の内部は数度しかないほどとても温度が低いので、訪れる際には夏でも上着を持参でお越しください😊

受付の横にはこの大谷石の採掘に使われた道具が展示されている他、大谷石に関する資料などが置かれている部屋もあります。

大谷石の採掘に使われた道具

こういったところも見どころですので、是非ご覧になってみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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