栃木県大田原市
『大田原神社』
もともとは那須郷にて三社で構成された温泉神社の一社であったそうで、その後大田原神社と名前を変え現在に至ります。
境内には、楠や杉の大木がうっそうと茂り、とても神聖な雰囲気を感じられる場所でした😊
地元の方々から親しまれている神社であり、七五三詣や初詣の場所として訪れる方も多く、特に初詣の際には大変込み合うようです。
こちらのブログでは、大田原神社の歴史や境内の様子、御朱印についてご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県大田原市山の手2-2039 |
電話番号 | 0287-22-2205 |
駐車場 | 30台 |
アクセス | マップを開く |
↓駐車場↓
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大田原神社の歴史
大田原神社の創建は、今から約1200年前の807年のことと伝えられ、その後幾度かの遷座を経て、大田原の総鎮守となりました。
1543年には、那須氏家臣・大田原資清による大田原城の築城に際し、城の鎮守として城郭内に祠を建てて祭ったそうです。
その後、那須郷に上社、中社、下社という三社の温泉神社が鎮座したうち、ここがその下社にあたり、以降歴代藩主によって大切にされ、後に大田原神社と改称されました。
その三社のうち、残りの二社がどの温泉神社なのかは不明ですが、那須町には式内社にもなっている那須温泉神社があります。
↓那須温泉神社境内↓
大田原神社では大己貴神・少彦名神がの二柱の神が主祭神として祀られており
大己貴神は温泉守護、縁結び、商売繁盛、身体健全にご利益をもたらす神として、少彦名神は医療の神、酒造りの神、そしてやはり温泉の神として知られています😊
なお、少彦名神は四国の道後温泉や箱根の湯本温泉を発見した神とも言い伝えられています。
七五三詣・初詣
ここ大田原市で古くから親しまれる大田原神社は、その地域に住む方々の七五三詣・初詣の場所となっているようです。
七五三詣とは、毎年11月15日の七五三の日、もしくはそれに近い10月末~11月の日に、神社へ参拝し子供の健康と成長を願う伝統的な行事。
大田原神社でも、毎年その時期になると、着物姿の可愛らしい子供たちが見られるようです😊
七五三詣の場合、通常であれば初穂料・祈願料が必要となりますので、予約や待ち時間を含め、直接神社の方へご確認ください。
また、初詣の際には沢山の方が参拝に訪れるようで、境内では食べ物なども販売されています。
初詣は大田原神社です。大田原七福神の一つで恵比寿様も祭られており、商売繁盛、五穀豊穣などの御利益があるようです。尤もそのためには智恵を働かせ、汗を流して一生懸命働くことが前提のようです。建築の神様として聖徳太子も祀られており、仕事始めの古式ゆかしい儀式が毎年1月中旬に行われます。 pic.twitter.com/iNqQscaJUO
— すうさん (@11furusato_ss) January 1, 2017
お正月には、大田原市のゆるきゃら与一くんも初詣に訪れるようです。
今年もボクが市内の神社に初詣‼️
— 与一くん (@yoichikun41) January 20, 2020
今年は豪華に!? 2カ所でお参りしまーす\(^o^)/
1月25日(土)
10:30〜11:30頃 大田原神社で初詣⛩
13:00〜14:00頃 那須神社で初詣⛩道の駅那須与一の郷をプラプラ♪
よかったら一緒に初詣しませんか〜☆(≧∇≦)ノ#大田原神社#那須神社#初詣 #与一くん pic.twitter.com/3OfqOSVsJC
与一くんは、かつて弓の名手として知られた那須与一をもとにしたキャラクターです。
御朱印
大田原神社の御朱印です。
宮司様が不在の場合は、社務所前に書置きが用意されており、いらっしゃる場合は直接書いていただけるようです😊
通常の御朱印の他、境内社の伏見稲荷神社の御朱印、聖徳太子像の御朱印もあります。
大田原神社(大田原市)
— 匕〒''キ@ (@hideki27fc5) August 10, 2020
大同2(807)年創建の大田原総鎮守。
社務所で御朱印いただきました。#大田原神社#御朱印 pic.twitter.com/Zw2pCQkyZM
その他、正月の限定御朱印をはじめ、限定御朱印が用意されていることもあるようです。
大田原神社の御朱印はめっちゃ可愛い💕しかも木のしおりと折り紙で作ったしおりもいただきました\(^ω^\)(/^ω^)/ pic.twitter.com/5JdlqQC6Mr
— ちえこ⛷ (@honjitunomesi29) September 1, 2019
こちらは、天皇の即位の礼・大嘗祭と一連の儀式を合わせた御大礼を記念した限定御朱印のようです。可愛らしいですね😊
太子祭
境内にある聖徳太子像
ここ大田原神社では、大工の祖神・建築の神様として聖徳太子も祀っており、毎年1月10日になると、新春恒例の太子祭が行われます。
太子祭とは、建設業者の仕事始めに、作業の安全と商売繁盛を祈る儀式であり、大田原神社では1978年から続く伝統的なお祭り。
当日は、大工10人が烏帽子と狩衣の装束をまとい、鋸や手斧等を使い、丸太を角材にする伝統技術を披露します。
大田原神社 太子祭に行ってきた pic.twitter.com/k77AHYFBYb
— がりつう (@garitune) January 10, 2018
聖徳太子は、法隆寺をはじめ、多くの寺院の建立伝承に登場する人物であることなどから
江戸時代に、職人の間で大工の祖として信仰する風習が広まったそうです。
境内紹介
大田原神社の境内をご紹介します。
駐車場から境内の方へ進むと見える鳥居は、大田原神社の二つ目の鳥居で、そこから階段を下った所に一の鳥居が見えます。
↓大田原神社一の鳥居↓
↓大田原神社二の鳥居↓
この二つ目の鳥居をくぐると、右手には夫婦杉が生えています。
ここで拝めば、夫婦円満や何か良い縁のご利益があるかもしれないですね😊
そして左手に進むと身を清めるための手水舎がありますが、こちらの手水盥は江戸時代中期の1747年に奉納されたもの。
保存状態も非常によく、貴重なもので、大田原市の有形文化財に指定されています。
↓大田原神社の手水盥↓
この手水舎のそばには、色鮮やかなブルーの紫陽花が綺麗に咲いていました。
そして、ここから続く参道の先に、大田原神社の社殿があります。
参道にはいくつかの石灯篭が立っていますが、そのうち一対は1762年に奉納されたもので、手水盥と同じく市の有形文化財となっています。
そして、参道をまっすぐに進み社殿へ。
長くまっすぐにのびた木々に囲まれた社殿は、非常に神聖な空気が感じられました。
なお、大田原神社では大田原七福神の中の恵比寿様も祀られており、商売繁盛や五穀豊穣などのご利益もあるそうです。
伏見稲荷神社と境内社
大田原神社の社殿のまわりは広くなっており、先ほど御朱印のところで前述した伏見稲荷神社も建てられています。
↓伏見稲荷神社↓
1976年に、大田原氏の子孫から累代の家宝として伝えられた鉾が大田原神社へと寄進され
その作者が伏見稲荷神社の信奉者であったことから1978年に社殿が造営されたそうです。
ちなみにその作者というのが、平安時代の刀工として知られる三条小鍛冶宗近という人物で
となるとその鉾は、1000年ほどの年代物なのでかなり貴重なものですね。
そしてこの他にも、大田原神社にはいくつかの境内社があります。
この境内社を守る狛犬、実はこれを見るのが神社に行く楽しみの1つだったのですが
実際に見てみるととても凛々しく、神々しく感じられました😊
ここ大田原神社は、大田原市の大田原神社という名前からも、この地においていかに重要な存在であったかが分かりますが
実は、この神社と関わりの深い大田原一族は、大田原神社を城郭内へ移した大田原資清の父、胤清の代までは大俵と名乗ってたそうです😊
大田原氏が、もともとは大俵と名乗っていたというのは、私も初めて知りました。
とても神聖な空気を感じられる名社ですので、市内を巡る際には是非参拝してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。