栃木県下野市
『開雲寺』
日光街道沿いにある開雲寺は、1200年以上の歴史を持つ真言宗智山派のお寺で、江戸時代には徳川将軍家の休泊所として利用されていました。
御本尊として祀られている木造阿弥陀如来座像は、県有形文化財に指定されています😊
こちらのブログでは、開雲寺の歴史や、境内の様子についてご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県下野市石橋284-1 |
電話番号 | 0285-53-0408 |
駐車場 | 広い無料駐車場があります |
アクセス | マップを開く |
公式サイト | 公式サイトを見る |
↓駐車場↓
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開雲寺の歴史
開雲寺は西暦781年、下野薬師寺戒壇院第五世・恵雲律師によって、薬師如来を御本尊とする瑠璃光院東光寺として開山されました。
その後1502年、宇都宮成綱が多功満朝に命じて東光寺を現在の場所へと遷し、建物を再興。
阿弥陀如来を御本尊として安置し、円明山開雲寺と改称されたそうです。
江戸時代に入ると、1604年には徳川将軍より寺領七石並びに寺中竹木免除の朱印を賜わり
日光東照宮が出来た後は、徳川将軍家の日光東照宮参拝道中の休泊所として利用されました。
そのため開雲寺の境内では、様々な場所で、徳川家の葵の家紋が見られます。
御朱印
開雲寺の御朱印です。
開雲寺では、御本尊として木造阿弥陀如来座像が祀られているため、阿弥陀如来と書かれた御朱印をいただくことが出来ます。
御朱印No.245
— ゆーすけ♐御朱印 (@komorigoshuin) June 9, 2018
栃木県下野市 開雲寺
朱印御本尊 阿弥陀如来
中央墨書 (梵字キリーク)阿彌陀如来 pic.twitter.com/tv3YQXMctk
また、こちらの御朱印にも、徳川家の三つ葉葵の家紋が描かれています。
山門と本堂
日光街道沿いにあるお寺の入り口から入っていくと、開雲寺の山門があります。
山門は、金剛力士像によって守られており、とても力強さを感じられました😊
境内は芝が綺麗に手入れされており、奥に木造阿弥陀如来座像が安置された本堂があります。
普段は秘仏とされていますが、毎年8月11日の大施餓鬼会法要の日のみ開扉され、そのお姿を拝観することができるそうです。
写真でも分かるように、御前幕にも徳川家の葵の紋が描かれています。
羅漢像
その本堂の前には、左右に6体ずつ、表情豊かな羅漢像が並んでいます。
羅漢とは悟りを開いた高僧のことを言い、衆生の苦難を救ってくださるそうです。
家光公手植えの槇
開雲寺の境内には、徳川家三代将軍、徳川家光公手植えの槇があります。
↓家光公手植えの槇↓
残念ながら落雷によって倒木してしまったものの、現在は根の部分が残っており、貴重なものであることには変わりありません。
徳川家光公といえば、参勤交代制度の確立、キリスト教の禁止、鎖国の断行などを命じ、徳川家の権力を確固たるものにした人物。
日光東照宮を、現在の豪華絢爛なものに作り替えるよう命じたのも、徳川家光公です。
なお、徳川家光公は現在、その日光東照宮のそばにある大猷院にて眠っています。
また、家光公手植えの槇のそばにある石燈籠は、宇都宮城主奥平忠昌が1671年に寄進したもので、こちらも大変貴重なものです
開雲寺へお越しの際には、是非これらの槇や石灯籠にも注目してみてください😊
梵鐘
山門をくぐり右手には、1758年に造られた梵鐘があり、下野市の文化財に指定されています。
こちらの梵鐘は、太平洋戦争のさなか全国的に金属類の供出が行われていたとき
この梵鐘も対象となったものの、梵鐘の上部にある梵字が非常に珍しく、音も優れていたために、供出をまぬがれたという経緯を持っています。
大変貴重なものとなっていますので、是非こちらにも注目してみてください。
また、開雲寺は、徳川将軍家に縁のある大変歴史あるお寺ですので、下野市へお越しの際には是非参拝に訪れてみてください😊
最後まで読んで頂きありがとうございました。