栃木県栃木市
『渡良瀬遊水地』
渡良瀬遊水地は、栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の計4県の県境にまたがる場所にあり
総面積は3300haで、これは東京ドームの約700倍に相当する日本最大の遊水地です😊
湿地帯は2012年にラムサール条約に登録され、ワシタカ類にとって東日本最大の越冬地であり、様々な生き物の重要な住処となっています。
こちらのブログでは、渡良瀬遊水地の様子や、展望台などについてご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 親水多目的ゾーン駐車場 |
群馬県邑楽郡板倉町大字海老瀬 |
電話番号 湿地資料館 |
0282-62-5558 |
営業時間 | 公式サイトから ご確認ください |
定休日 | 公式サイトから ご確認ください |
駐車場 | 広い駐車場があります |
アクセス | マップを開く |
公式サイト | 公式サイトを見る |
↓駐車場↓
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遊水地について
遊水地とは、洪水時の河川の流水を一時的に氾濫させることで、下流の水害を軽減させる目的で河川に設置される土地のことを言います。
2019年の台風19号の豪雨においては、渡良瀬遊水地は東京ドーム約200杯分にもなる洪水を貯留し、首都圏の洪水被害防止に貢献しました。
台風19号通過後は、水量の増加により立ち入りできない状況になっていましたが、現在は再び遊水地内に入れるようになっています。
普段は釣り場や遊び場として利用されている渡良瀬遊水地は、ときに私たちの命を守る貯水池として活躍してくれているのですね😊
お散歩にもおすすめ
渡良瀬遊水地の周りにはいくつかの駐車場がありますが、筆者が向かった際には展望台からも近い親水多目的ゾーン駐車場に車を停めました。
親水多目的ゾーン駐車場は住所としては群馬県に位置する場所にあり、駐車場で車から降りると、すぐに貯水池の谷中湖があります😊
↓谷中湖↓
渡良瀬遊水地は、この谷中湖を含む非常に広範囲に及ぶ遊水地であり、普段はウインドサーフィンやカヌーなどを楽しむことが出来ます。
また、谷中湖の周りは舗装された道路で囲われており、気持ち良い風を感じられるので、散歩のコースとしておすすめです。
谷中湖展望台
親水多目的ゾーン駐車場から少し北に向かって歩くと、谷中湖を見渡せる展望台があります。
↓谷中湖展望台↓
実際に上ってみると、谷中湖やその周りの様子がよくわかり、お天気に恵まれたこともあってとても眺めの良い展望台でした😊
ヨシ焼き
渡良瀬遊水地では毎年3月になると、環境の保全などを目的としたヨシ焼きが行われ、広大なヨシ原が炎に包まれます。
ヨシ原とはヨシが群生している場所のことで、渡良瀬遊水地は3300haのうち2500haが植生に覆われていて、その約半分がヨシ原です。
そしてヨシとは、人目除けや日除けに用いられる葦簀の材料となる植物で、渡良瀬遊水地は良質なヨシが育つ産地としても知られています。
↓葦簀↓
ヨシ焼きは、ヨシにつく害虫の駆除などを目的として行われている伝統的な行事であり
また、枯れてしまったヨシを焼き尽くすことで、渡良瀬遊水地で育つ他の植物の芽生えを助けることにも繋がるそうです。
そして、渡良瀬遊水地の湿地を保つため、植林化を防ぐ目的でもヨシ焼きが行われています。
コウノトリが飛来
翼を広げると2mにもなり、湿地生態系の頂点に君臨しながら、乱獲や住処の減少により日本では1971年に絶滅してしまったコウノトリ。
このコウノトリは、世界的に見ても絶滅の危機にある鳥で、東アジアにのみ生息し、現在2000~3000羽しかいないと考えられています。
そんなコウノトリを再び羽ばたかせようと、日本では2005年に野生復帰計画がスタート。
兵庫県豊岡市から5羽のコウノトリが放たれ、2007年には放鳥後初めて野外での繁殖に成功し、個体数は徐々に増えつつあります😊
そして、千葉県野田市から放鳥された雄のひかる、徳島県鳴門市の野外で生まれた雌の歌が
渡良瀬遊水地でパートナーとなり、2020年6月には雛の存在が確認されました。
これは東日本におけるコウノトリの野外繁殖として初めての例で、まさに快挙となりました😊
お散歩していると、もしかするとこのコウノトリにも出会えるかもしれませんね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。