栃木県大田原市
『雲巌寺』
吉永小百合さん出演のJR東日本のCMでも話題となった雲巌寺は、松尾芭蕉が奥の細道で最も長く滞在した黒羽の武茂川沿いにある古刹。
禅宗の一つである臨済宗妙心寺派のお寺で、朱塗りの反り橋、重厚感のある山門、豊かな自然が織りなす景観が見事な場所です😊
こちらのブログでは、雲巌寺の歴史やアクセス、紅葉の見頃などをご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県大田原市雲岩寺27 |
駐車場 | 有 |
電話番号 (大田原市観光協会) |
0287-54-1159 |
アクセス | マップを開く |
↓駐車場↓
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雲巌寺の歴史
雲巌寺は、1126年から1131年まで続く大治年間に初叟元和尚によって開基され
弘安年間の1283年に、仏国国師によって改めて開山されました。
初叟元和尚は京都・永観寺の僧で、仏国国師は第88代後嵯峨天皇の皇子にあたる人物です😊
禅宗寺院として開山された当時は
- 筑前(現・福岡県)の聖福寺
- 越前(現・福井県)の永平寺
- 紀州(現・和歌山県)の興国寺
とともに日本の禅宗四大道場の一つとされ、出家した僧が集う禅宗の修行道場でした。
松尾芭蕉と雲巌寺
雲巌寺は俳聖・松尾芭蕉が奥の細道紀行で立ち寄ったことでも知られ、寺域には当時の住職であった仏頂禅師と芭蕉の歌碑が残されています。
↓芭蕉句碑↓
江戸から始まった芭蕉の旅は、日光を経て、ここ雲巌寺のある黒羽へと辿り着きました。
なお、以前は栃木県に黒羽町という区画がありましたが、2005年に隣接する湯津上村とともに大田原市へ編入され廃止となりました。
しかしながら、黒羽は松尾芭蕉が最も長い14日間もの間滞在した場所であり
数々の句を残したことから、現在もその地域は芭蕉の里として親しまれています。
那須塩原駅からバスで1本
ここ雲巌寺は、スマートフォンの電波も入らないような本当に自然豊かな場所。
もし車ではなく、電車でのアクセスを考えている方は、那須塩原駅から直通のバスが運行していますので、そちらをご利用ください。
バスの時刻表はこちらをご参照ください。
御朱印
雲巌寺の御朱印です。
令和が始まりゴールデンウィークが終わる…。皆さまおつかれです。
— マツタビ キャンピングカーに憧れて🚚 (@matsutabi522) May 6, 2019
今回は栃木県大田原市にあるパワスポ【雲巌寺】へ訪れ御朱印も頂いてきました!
禅宗の四代道場で有名で修行道場の一つであり、空気がピリッとしたお寺でした。 pic.twitter.com/iO5npA7vZB
境内に受付所がありますので、何かご不明な点がある場合はお寺の方にお尋ねください。
境内紹介
雲巌寺の境内をご紹介させて頂きます。
境内に入るとまず目に入るのが、推定樹齢約550年、天然記念物の雲巌寺のスギ。
こちらは、雲巌寺の境内に生えているスギの中で最大のものだそうです。
実際に目の前で見ると、その圧倒的な存在感に思わず声がてしまいました。
そして、反り橋、山門、自然が織りなす風景は、まるで絵に描いたかのような美しさ😊
橋の下には、武茂川が流れており、綺麗な水が奏でる心地よい音が響いていました。
写真からもわかる通り、山門へと続く階段は少し急ですが、近くに緩やかな坂道もあります。
階段の下に置かれている案内板に従って道を進むと、その緩やかな上り坂がありますので、足腰に不安がある方はそちらをご利用ください。
場所は先ほどの階段まで戻り、この階段をのぼると山門の様子がよく見えてきます。
なお、雲巌寺の堂宇は、1590年に豊臣秀吉による小田原攻めの余波を受けた際、一度山門を残して焼失したと伝えられています。
そして今見ることが出来るこの山門は、江戸時代前期に再建されたもの。
山門二階内部には、1759年に二階を修復したことを示す修理札が残されているそうです。
そして山門までの階段を登り切ると、その扉の奥に仏殿が見えます。
↓仏殿↓
本尊は銅造釈迦如来坐像。
釈迦如来とは、仏教の開祖である釈迦を仏として敬う際の呼び名です。
この本堂を正面に見て右手に進むと、更にお寺の奥へと続く階段があるのですが
その手前に立派な大木が横たわっています。
よく見てみると、この木の年輪の部分に、その時代の出来事が記してありました。
徳川家康が亡くなった年や、松尾芭蕉がここ雲巌寺に来たときのことまで。
実際に何百年という月日が流れていること、その年月の長さを改めて感じさせられました。
また後日足を運んでみると、どうやら木が新しくなっているようでした。
と思いきや、写真を見比べてみると形が同じなので、綺麗にされたのですね😊
こちらは平成30年に伐採されたものだそうで、樹齢は400年を超えているそうです。
この大木の近くに階段があり、上った先からは広い境内を見渡すことが出来ます。
コスモスとクロアゲハ
8月の終わりに再度お伺いした際、境内にはコスモスの花が咲いていました。
そしてこちらのコスモスを眺めていると
どこからともなく、美しいクロアゲハがひらひらと何匹も飛んできました。
クロアゲハは自体は珍しくないかもしれませんが、黒羽の地のクロアゲハということで、何か意味がある存在のように感じられました😊
紅葉の見頃
雲巌寺はいつお伺いしても心癒される場所ですが、やっぱり紅葉の時期は特に人気です。
紅葉はその年の9月~11月までの気温が低いほど時期が早まり、高いほど時期が遅くなるのですが
2020年は、例年より少し早い11月15日~20日にかけて紅葉が見頃を迎えました。
参考として直近3年の紅葉の見頃時期について記しておきますので、是非参考にしてください。
[aside type=”boader”]直近3年の紅葉の見頃
2018年11月20日~25日頃
2019年11月20日~25日頃
2020年11月15日~20日頃
#雲巌寺 #紅葉 #パワースポット pic.twitter.com/3jkRC3DZtN
— 小林愛也佳 (@Ayaka_Soprano) November 21, 2018
2015年は、もっと早い10日~15日にかけて既に見頃を迎えていたようです。
2021年の紅葉の見頃についても、最新情報が入り次第お知らせいたします😊
最後に
大田原市の名刹雲巌寺、実際に訪れてみて、その厳かな雰囲気にとても感動しました。
紅葉の季節はもちろんですが、初夏の新緑や、冬の雪に覆われた雲巌寺も人気があるようです。
気になる方や、自然に癒されたい方は、是非足を運んでみてください😊
最後まで読んで頂きありがとうございました。