葛生化石館|化石採集教室も開催|観光におすすめの無料博物館

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栃木県佐野市

『葛生化石館』

葛生化石館は栃木県佐野市のくず地区にある博物館で、館内では海の生き物の化石やナウマンゾウなどの骨格標本も展示されています。

入館料は無料で、施設では化石の採集教室などのイベントも多数開催されている、葛生のおすすめ観光スポットです😊

こちらのブログでは、葛生化石館の館内の様子ついてご紹介させて頂きます。

【基本情報】
住所栃木県佐野市葛生東1-11-15
電話番号0283-86-3332
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目次

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葛生で採集できる化石

佐野市 葛生化石館

栃木県佐野市の東に位置する葛生は全国的にも有名な石灰岩の生産地として知られており、この石灰岩はサンゴなどの炭酸カルシウムを持つ海生生物の遺骸が集まって作られたものです。

ペルム紀中期(約2億6000万年前)の生物によって形成されたとされるこの石灰岩からは

米粒のような形の単細胞生物フズリナ・植物のような姿でウニやヒトデの仲間として知られるウミユリ・二枚貝によく似た生物でシャミセンガイなど一部が現存している腕足類など

海の生物の化石が多数見つかっており、施設内にてご覧いただくことが出来ます。

↓フズリナの化石↓

葛生化石館のフズリナの化石

なお、葛生は栃木県なのでもともと海はありませんが、この化石が採集できる地層はプレートテクトニクスという活動によって赤道近くから運ばれてきたと考えられています😊

また佐野市では、ニッポンサイ・ナウマンゾウ・ヤベオオツノジカなど、数十万年~数万年前の時代を生きた哺乳類の化石も多数発見されており、一部が展示されています。

↓ニッポンサイの骨格標本↓

葛生化石館に展示されたニッポンサイの骨格標本

これらは既に絶命した生物であり、ニッポンサイの全身骨格がほぼそろって見つかったのは佐野市が日本初だそうです。

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化石採集教室

こちらの葛生化石館では、年に数回程度、化石採集教室を開催しています。

定員や、参加条件について、詳しくは公式サイトの方からご確認ください

ちなみに採集場所へは、葛生化石館からバスに乗って移動するそうです😊

珍しい化石にも出会えるかもしれませんので、気になる方は是非参加してみてください。

ペルム紀の世界

葛生化石館の1つ目の部屋はペルム紀の生物に関する資料が展示された部屋となっています。

ペルム紀とは古生代と呼ばれる地質時代の最後の紀となる期間で、約2億9890万年前~2億5190万年前までの期間のことを言います。

さらに、古生代はペルム紀を含め、以下の6つの期間に分けられます。

古生代に属する6つの期間

カンブリア紀
約5億4100万年前から
約4億8540万年前まで

オルドビス紀
約4億8540万年前から
約4億4380万年前まで

シルル紀
約4億4380万年前から
約4億1920万年前まで

デボン紀
約4億1920万年前から
約3億5890万年前まで

石炭紀
約3億5890万年前から
約2億9890万年前まで

ペルム紀
約2億9890万年前から
約2億5190万年前まで

なお、ペルム紀の最後には史上最大の大量絶滅が起こったと考えられており

なんと、陸海合わせて地球上の90%の生物が死滅したと考えられています。

葛生化石館の最初の部屋で見ることが出来るのは、そんな大量絶滅の危機に間もなく瀕するであろう生物たちの化石であり

逆に言えば、この危機の中生き残った生物たちの一部が、今もなお生きている私たちの祖先ということになります😊

大量絶滅の原因には諸説ありますが、地球規模で同時多発的に発生した大規模な火山活動により、噴出ガスが酸素と結びついた影響から地球規模で酸素不足が発生したことがその大きな理由であると考えられています。

最初の部屋に入りまず目に入るのが、ペルム紀を生きた小さな海生生物たちの化石です。

1つ1つの化石に派手さはありませんが、それが2億年以上も前に生きていたことを想像すると、何とも感慨深い気持ちになります。

↓ペルム紀の海洋生物の化石↓

葛生化石館に展示されたペルム紀の海洋生物の化石

これらの化石を通り過ぎると、単弓類のイノストランケビアの復元骨格模型があります。

単弓類は現在の哺乳類の祖先にあたる存在で、この頃はまだ爬虫類に近い姿をしていたため哺乳類型爬虫類とも呼ばれます。

↓単弓類の復元骨格模型↓

葛生化石館に展示された単弓類の復元骨格模型

今から約3億年前に、有羊膜類という分類から単弓類と竜弓類という2つのグループが誕生し

単弓類は我々哺乳類へ、そして竜弓類は爬虫類・恐竜・そして鳥類などの生物へと進化していったと考えられています。

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葛生層の世界

葛生化石館に展示されたアケボノゾウの骨格標本
アケボノゾウの骨格標本

次の部屋では新生代に生きていた生物たちの骨格標本が展示されており、入るとすぐに大きなアケボノゾウの骨格が展示されています。

新生代は、約6600万年前から現代まで続く期間のことで、この間に我々人間も含め数々の哺乳類が進化を遂げてきました。

葛生層からはそんな新生代に生きていた様々な哺乳類の化石がこれまでに発見されており

前述の通り、ニッポンサイの全身骨格がほぼ全身揃って見つかっているのは、現在のところ日本でも唯一この佐野市だけです。

葛生化石館に展示されたニッポンサイの復元骨格模型

現在の自然

葛生化石館周辺で見られる生き物
施設周辺でみられる動物達

葛生化石館最後の部屋は、主に葛生町周辺で現在見ることが出来る生物たちの標本が保存されたエリアとなっています。

学芸員の方のお話しでは、ニホンカモシカはよく見かけるそうで、あまり人を恐れず、すぐに逃げることはないそうです😊

ニホンカモシカの剥製

また、こちらの部屋にはナウマンゾウヤベオオツノジカの復元骨格も展示されており、非常に迫力がありました。

ヤベオオツノジカはかつて日本に生息していたという大型のシカで、体長は最大で2.6mにもなったといいます。

葛生化石館に展示されたヤベオオツノジカの骨格標本
ヤベオオツノジカの骨格標本

これだけ沢山の標本が見られる博物館なのに、入館料無料は嬉しいですね。

気になる方、佐野市の観光スポットを探している方は是非足を運んでみてください😊

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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