栃木県芳賀郡市貝町
『闇龗神社』
市貝町の闇龗神社さんは、そばに田園風景が広がる県道163号線沿いに鎮座しています。
闇龗大神・高龗大神をお祀りしており、800年以上の歴史を持つ由緒ある神社です😊
こちらのブログでは、市貝町の闇龗神社についてご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県芳賀郡市貝町続谷270 |
駐車場 | 有 |
アクセス | マップを開く |
↓駐車場↓
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闇龗神社の歴史
闇龗神社でくらお神社と読むこちらのお社は、1183年の創立と伝わる歴史ある神社です。
神社の前に置かれた石碑には、太郎坊の鬼退治の里と題した民話の内容が書かれており
それによれば、闇龗神社の由来は、主に西暦700年代に活躍をされたことで知られる、坂上田村麻呂の存在が関係しているそうです😊
坂上田村麻呂は平安時代に、国政を担う最高幹部の公卿を務めた方で、かの有名な京都にある清水寺を建てた人物でもあります。
太郎坊の鬼退治の里の話が実際に関係しているとすれば、1183年以前からその前身となった神社がある可能性があります。
太郎坊の鬼退治の里
昔々、大きな杉の森に囲まれた神社があり、その境内の太郎坊という木のほこらに子供が隠れると、いなくなるということがあったそうです。
人々はこれを鬼の仕業と考え、坂上田村麻呂の軍勢に鬼退治をお願いし、それを引き受けた坂上田村麻呂が三日三晩のお祈りをすると
四日目の昼に、急に空が真っ暗闇となり、地響きがなり、滝のような雨が降り出したそうです。
しかし、坂上田村麻呂が更に祈りを続けると、一転してぱっと空が晴れ上がり、坂上田村麻呂は人々にこう言いました。
天から龍神様が降りてきて、太郎坊の鬼を退治してくださったので、安心して暮らすが良い。
こうして村人の不安は取り除かれ、お祈りの最中に闇となったことと、龍神様の龗の字を続けて、闇龗神社と呼んだそうです😊
闇龗大神・高龗大神
市貝町の闇龗神社で祀られている闇龗大神・高龗大神は、日本神話にも登場する水の神様です。
龗の文字は雨+口口口+龍で成り立っており、この一文字で水を司る龍神を表しています。
また、闇龗が谷川に流れる川水を司る龍神であるのに対し、高龗は山に降る雨水を司るという言い伝えもあるようです😊
太郎坊の鬼退治の里の話では、祈りを捧げたところあたりが闇になったことや、龍神様が降りてきたことなどが、闇龗大神の存在とつじつまが合っているのが面白いですね。
御朱印
市貝町の闇龗神社の御朱印です。
以前お伺いした際には宮司様がいらっしゃいませんでしたが、いらっしゃる場合には御朱印をいただけるようです😊
栃木県市貝町の闇龗神社です。「くらお」と読みます。
— たけちゃん (@TakeUshiku) January 6, 2021
3が日であればいるかなと思い訪問しました。宮司さんがおり御朱印を頂きました。寒い日でしたが火にあたらせていただき暖を取らせていただきました。
宮司さんと御朱印帳をみながら少し話もさせていただきました。 pic.twitter.com/wQgQPUZuui
境内紹介
闇龗神社の境内をご紹介させて頂きます。
参道は、一つ目の鳥居、二つ目の鳥居、そして社殿というように真っすぐに続いており、階段を上った先に社殿があります。
二つ目の鳥居に取り付けられた神額は青く、高龗神社と書かれています。
この龗の文字、しっかりと雨+口口口+龍で成り立っていますが、実はこの龗の文字は口口口の部分が雨+罒+龍でくっついて表記されている場合も多いようです。
そんな中、こちら市貝町の闇龗神社は、しっかりと龗のままの表記となっています。
なお、市貝町の闇龗神社は闇龗でくらおと読みますが、本来はくらおかみと読むそうです。
二の鳥居をくぐって、社叢に囲まれた階段を上っていくと、闇龗神社の社殿へと到着します。
普段は人はいらっしゃらないようで、とても静かな境内には、鳥のさえずる音や、風が木の葉を揺らす音が心地よく響いていました。
一つ目の鳥居のそばに駐車場があり、神社と道を挟んで反対側には、見晴らしの良い田園風景が広がっていました。
ちなみ闇龗神社と表記する神社は、他に長崎県や青森県にもあるようですが、栃木県ではこの芳賀郡市貝町にあるものしか筆者は知りません。
闇龗大神をお祀りしているという、とても貴重な神社ですので、市貝町へお越しの際には是非ご参拝されてみてはいかがでしょうか😊
最後まで読んで頂きありがとうございました。