栃木県芳賀郡芳賀町
『延生地蔵尊(城興寺)』
延生山地蔵院城興寺という名称の他、延生地蔵尊の名で広く知られる天台宗の寺院です。
安産・子育て・子授の御利益がある地蔵尊として県外からも多くの参拝者が訪れます😊
こちらのブログでは、延生地蔵尊の歴史、御朱印、境内の様子をご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県芳賀郡芳賀町大字下延生1641番地 |
電話番号 | 0286-78-0422 |
駐車場 | 無料駐車場があります |
アクセス | マップを開く |
公式サイト | 公式サイトを見る |
↓駐車場↓
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城興寺(延生地蔵尊)
ここ城興寺、通称延生地蔵尊は、古来より、安産・子育て・子授の御利益がある地蔵尊として親しまれてきたお寺です。
1584年に発生した火事によって記録が焼失してしまい、開基・開山の年代について詳しいことはわからなくなってしまったそうですが、次のような言い伝えが残されています。
それは、焼失より前の後鳥羽・土御門・順徳天皇が即位していた1180年~1200年のころ。
天皇が寵愛していた后妃がめでたく子を宿したものの、予定の月が過ぎてもまったく生まれる気配がありませんでした。
するとある晩、天皇の枕元に一人の僧侶が立って地蔵菩薩を頼り拝みなされと告げ、夢から覚めた翌日に無事元気な赤ん坊が生まれました。
大変喜んだ天皇はそのお礼として地蔵菩薩を作らせ、この地に堂塔房宇を建立。
皇城繁興を念じられ名称を城興寺とし、産み月が延びても安産であったことから、延びて生まれよりこの地を延生と名付けたということです。
ちなみに、ここ延生地蔵尊があるのは、栃木県芳賀町の下延生という地域。
この言い伝えによると、お寺の存在はここの地名にも深く関係しているんですね😊
戌の日の安産祈願
ここ延生地蔵尊は、安産祈願やお宮参りで訪れる方が多く、芳賀町のみならず県外からそのご利益を求めてやってくる方も多いようです。
戌の日の安産祈願とは、12日に1度やってくる戌の日で、特に妊娠五ヶ月目の最初の戌の日に安産祈願を行る日本古来の風習です。
戌は多産でありながらお産が軽く済むことから、安産の守り神として親しまれ、そういった風習が出来上がっていったということです😊
調べてみると、実際に戌の日に安産祈願を行っている方、そして代々ここで安産祈願を行っている方なども見受けられました。
また、安産祈願のお守りと一緒にいただける竹串に節があると男の子、なければ女の子が生まれると言い伝えられています。
御朱印
延生地蔵尊の御朱印です。
延生地蔵尊 城興寺の御朱印
— ゆーすけ♐御朱印 (@komorigoshuin) December 24, 2017
栃木人に「のぶじぞう」と言えばだいたいの人が知ってるお寺。安産祈願、水子供養で有名。参拝者も絶えません。ここで安産祈願はしてないけど、姪が生まれたことの報告をお地蔵さまに………#延生地蔵尊 pic.twitter.com/38V8g3JJNM
なお、城興寺は関東百八地蔵尊霊場第45番札所、栃木十三仏霊場の第5番札所でもあります。
境内紹介
城興寺の境内をご紹介させて頂きます。
まず、こちらがお寺への入り口となる楼門になりますが、これは今から100年以上前の明治初期に寄進されたものだそうです。
↓楼門↓
楼門には、剣・禅・書の達人、山岡鉄舟が書いたとされる延生山の山額が掲げられています。
楼門をくぐると正面に寺務所があります。
そしてこちらが城興寺の地蔵堂。
↓地蔵堂↓
城興寺の地蔵堂には、東大寺南大門の金剛力士像の製作も手掛けた仏師運慶の作とされる木製のお地蔵様が安置されており、毎年8月24日のみご開帳され、その姿を拝むことができます。
また、その前夜には盆踊り大会も開催され、沢山の人で賑わうようです😊
地蔵堂の脇には、とても立派なイチョウの大木が真っすぐに立っていました。
↓イチョウ(天然記念物)↓
11月の中旬に足を運んだ際には、まだこのように葉が緑色だったので、おそらく11月の後半に紅葉の見頃を迎えるものと思われますが、これが色づいたら本当に綺麗でしょうね😊
このイチョウは芳賀町の天然記念物に指定されており、境内のムクロジュの大木がも芳賀町の天然記念物に指定されています。
↓ムクロジュ(天然記念物)↓
ムクロジュ(無患子)という名前はあまり聞きなれないかもしれませんが
実は羽子板の羽の先端に使われている黒い木の実はムクロジュのものなんだそうです。
また、5月から7月下旬までは、この木でフクロウの仲間のアオバズクが営巣するそうです😊
城興寺のすぐそばには幼稚園があり、時折そちらから子供たちの元気な声が聞こえてきました。
気になる方は是非足を運んでみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。