栃木県芳賀郡益子町
『円通寺』
円通寺さんは、益子町大沢にある浄土宗名越派の寺院であり、かつては僧侶が集まって学問をするお寺としても栄えました。
現在は、益子町の紅葉スポットとしても人気があり、秋になると境内がモミジやイチョウの葉で鮮やかに色づいていました😊
こちらのブログでは、円通寺さんの歴史や紅葉の様子についてご紹介させて頂きます。
[aside type=”boader”]【基本情報】
住所 | 栃木県芳賀郡益子町大沢1770 |
電話番号 | 0285-72-2724 |
駐車場 | 有 |
アクセス | マップを開く |
公式サイト | 公式サイトを見る |
↓駐車場↓
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円通寺の歴史
益子町大沢の円通寺は、正式名称を大沢山虎渓院円通寺といい、1402年に良栄上人によって開基されたお寺です。
良栄上人という方は、浄土宗名越派の基礎を確立した学僧として知られ、益子町の円通寺はその浄土宗名越派の総本山。
名越派の教義を講義・布教するための学問寺・大沢文庫としても栄え、多くの学僧がこの円通寺にて学ばれたそうです😊
また、大沢文庫は、足利学校、金沢文庫と並び、中世の関東三大文庫の一つとして知られるとても重要な場所でした。
貴重な書籍や教典を有し、かつては学生寮がなんと38棟もあったそうで、東北地方には円通寺の末寺が数多くありました。
国指定重要文化財の表門
円通寺はかつて、1541年に発生した火災により伽藍の大部分が焼失してしまいました。
その後も再び火災に見舞われることがあったものの、円通寺表門はそれらの火災を免れて開基当初の1402年から残る唯一の建造物であり、国の重要文化財に指定されています。
室町時代の特色を現代に残す重要な建造物なので、是非注目してみてください😊
一切経塔
1541年の火災の際に多くの伽藍が燃えてしまいましたが、その後最高に尽力したのが良迦上人という方で、学寮や一切経塔が建設されました。
また、1809年に良範上人により一切経塔が再興され、中世から江戸時代にかけて文化の中心を成した大沢文庫の面影を伝える重要な建造物です。
こちらの一切経塔は県の重要文化財に指定されており、前には涅槃釈迦像が寝そべっていて、秋には鮮やかな紅葉の色に包まれていました。
御朱印
円通寺さんの御朱印は、調べてみると現在準備中とのことでした😊
今後御朱印の授与が始まるかもしれませんので、公式サイトなどをご覧頂いたり、詳細については寺院にて直接お尋ねください。
紅葉の名所
円通寺さんは、益子町屈指の紅葉の名所として親しまれており、紅葉の季節になるとモミジやイチョウの葉で境内が色づきます。
それらが散り始めるころには、まるで絨毯のように葉が境内に降り積もり、どこを見ても鮮やかな色に包まれていました。
この色鮮やかなイチョウとモミジの絨毯を歩きながら、本堂のそばにある小道を進んで行くと、一切経塔があります。
この一切経塔の周りも本当に綺麗で、その美しさに思わずうっとりしてしまいました。
どこもかしこも綺麗なので、涅槃釈迦像が寝そべりたくなってしまう気持ちもわかります😊笑
紅葉のライトアップも開催
明るい時間帯の紅葉も綺麗でしたが、紅葉の時期は夜のライトアップなども行われるそうです。
栃木県〜益子町
— Char ᑭhotoᎶraph€ (@Charrbor7850) November 22, 2020
円通寺ライトアップ pic.twitter.com/48EWOQ4ygi
ライトアップは例年11月始め~12月始め頃にかけて行われるそうですので、是非昼間とは違った紅葉をご覧になってみてはいかがでしょうか。
ライトアップについて、詳しくは益子町のホームページなどからご確認ください。
最後に
こちらでご紹介した以外にも、観音堂や鐘楼などがある他、円通寺に残る像や書物など多くのものが県の文化財などに指定されています。
筆者がお伺いした際には、人も少なく静かな雰囲気でしたが、かつてはここで常に数百名の学徒が全国から集まって勉学に励んでいたそうです。
円通寺さんは、今まで県内で訪れた紅葉の名所と言われる中でも、特に印象に残っている場所のひとつで、本当に素晴らしい光景でした。
紅葉だけではなく、室町時代の表門や大沢文庫の面影を伝える一切経塔など、歴史的に重要な建築物が残る大変素晴らしい場所です😊
益子町へ訪れます際には、是非円通寺さんにて、歴史や自然の素晴らしさを感じながらご参拝されてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。